Construction

建設業の人材育成・DX研修

図面も、写真も、日報も。現場にはデータが溢れているのに、活用は担当者個人の工夫に任されたまま——建設業の人材育成では、この状態から抜け出す設計が要点になります。

この業界でよく伺う課題

現場が忙しく、研修の時間が取れない

工期に追われる現場では、まとまった研修時間の確保そのものが難しい。「集合研修に半日拘束」が前提の設計だと、そもそも実施できません。

ツールを導入したが、現場で使われない

施工管理アプリやクラウドを導入しても、入力が増えただけと受け取られると定着しません。「何が楽になるか」が現場の言葉で語られていないケースが多くあります。

ベテランの技術が、言語化されないまま失われていく

段取りや判断の勘所は、本人にとって当たり前すぎて言葉になりません。退職までに引き継ぐ仕組みがないと、そのまま失われます。

若手が定着せず、育てても抜けていく

教える側の負担が偏り、教わる側も何を目指せばよいか分からない。育成の見取り図がないことが、離職の一因になっている場合があります。

私たちの進め方

1

現場の実務から入る

研修のテーマを先に決めず、日報・写真整理・図面のやり取りなど、実際に時間を取られている作業から着手します。

2

短く、繰り返す形にする

半日拘束の集合研修ではなく、現場の稼働に合わせた短時間・複数回の構成に組み替えます。

3

使える人を現場に残す

外部講師が去ったあとも回るよう、現場の中に教えられる人を育てるところまでを範囲に含めます。

支援事例

中小建設業(地域密着型)

施工管理・現場監督・職人など現場社員を対象に、AI・DX人材育成と現場密着型の研修を実施。現場社員がAIや施工管理アプリを実務で活用し、自走できる体制を構築しました。

建設業のDXの課題は、ツールではなく人にある

「DXが進まない」というご相談の中身は、たいていツールの話ではありません。教える人がいない、学ぶ時間がない、入れても使う人がいない。人材育成の問題として整理し直すと、打ち手が見えてきます。以下の数値は、国土交通省 不動産・建設経済局建設業課「改正建設業法について」(令和6年12月)によります。

担い手が減っている

働く人が減り、しかも高齢に偏っている

建設業の就業者は、平成9年の685万人から令和5年には483万人まで減りました。うち55歳以上が36.6%、29歳以下は11.6%です。教える側が抜けていく速さに対して、教わる側が足りていません。「そのうち引き継ぐ」が成立しない構造になっています。

学ぶ時間がない

2024年4月から、残業で埋めることができなくなった

時間外労働の罰則付き上限規制が、建設業にも適用されています。これまで残業や休日でしのいでいた分を、就業時間の中に収めなければなりません。「まとまった研修時間を取る」という前提の育成計画は、そもそも実行できなくなりました。

入れても使われない

ツールの導入が、入力作業の追加として受け取られる

施工管理アプリもクラウドも、現場から見ると「報告が一つ増えた」ことがあります。何が楽になるのかが現場の言葉で語られていないと、使われないまま契約だけが続きます。導入の失敗ではなく、伝え方の問題です。

制度も前提が変わった

ICTの活用が、法制度の側でも織り込まれてきている

改正建設業法では、ICTを活用した生産性の向上が柱の一つに置かれ、施工体制の確認や技術者の専任義務についても、ICTを前提とした合理化が図られています。「うちはまだ紙で」という選択が、だんだん取りにくくなっています。

判断が言葉にならない

ベテランの段取りが、本人の中にしか無い

図面の見立て、天候による組み替え、危ないと感じる勘所。本人にとって当たり前すぎて、言葉になっていません。これはツールでは残せません。聞き出して形にする作業が要ります。

若手が続かない

育てても抜けるのは、見取り図が無いから

何年で何ができるようになるのかが示されないまま、その日その日の指示で動く状態が続くと、先が見えなくなります。段階を分けて、今どこにいるかが本人にも上司にも分かる形にします。教える側の関わり方を変えるだけで、定着に効くことがあります。

施工管理と生成AI

日報・報告書・議事録から入るのが早い

施工管理の方が時間を取られているのは、多くの場合、現場そのものではなく書類です。写真の整理、日報、施主向けの報告、打ち合わせの記録。ここに生成AIを入れると、効果が本人にすぐ分かります。ツールの操作説明ではなく、自分の書類を持ち込んで手を動かす形で行います(生成AI研修)。

進める人がいない

DXの担当が、現場を分かる人になっていない

情報システム担当の方が旗を振っても現場が動かない、現場の方に任せると本業で手が回らない。どちらか一方ではなく、現場が分かる人にデジタルの言葉を渡すほうが早いことが多くあります(DX・AI導入の実績)。

よくいただくご依頼のかたち

現場を止めずに研修をしたい

工期の都合で全員を一度に集められない、というご相談です。同じ内容を複数回に分ける、短時間に区切る、現場単位で実施するなど、実施形態のほうを合わせます。

ITに不慣れな社員が多い

ツールの操作説明から入ると脱落します。まず「何が楽になるのか」を自分の仕事に引きつけて理解してもらうところから組み立てます。

若手の定着につなげたい

技術指導と育成は別の技術です。教える側の関わり方を変えることで、若手の離職に効いた例があります。

対応できるテーマ

  • 生成AIの現場活用(日報・報告書・議事録)
  • 施工管理アプリ・クラウドの定着支援
  • 図面・写真・書類のデジタル整理
  • 情報セキュリティの基礎
  • 若手・中堅の育成設計
  • 社内講師の育成(技術の言語化)

よくいただくご質問

現場が忙しく、まとまった研修時間が取れません。

現場の稼働に合わせて、短時間・複数回の構成に組み替えて設計します。朝礼後の30分や、雨天中止時の時間を使う形でも実施可能です。まずは現状のスケジュールをお聞かせください。

ITが苦手な社員が多いのですが、AI研修は早すぎませんか。

ツールの操作から入るのではなく、「いま手作業でやっていることのどれを任せられるか」から始めます。苦手意識のある方ほど、自分の作業が具体的に楽になる体験から入るほうが定着します。

小規模でも依頼できますか。

数名の少人数から対応しています。人数が少ない場合は、集合研修よりも実際の業務に沿った個別支援のほうが効果が出やすいため、形式からご相談ください。

研修の効果は、どうやって確かめればよいですか。

現場での変化で見るのが確実です。日報の作成時間、書類の差し戻し回数、若手からの質問の内容など、研修の前から数えられるものを1つ決めておくことをお勧めしています。設計の段階でご一緒に決めます。

設計の考え方

建設業では、現場の稼働に研修のほうを合わせないと実施できません。 用意した内容をそのまま実施する形も選べます。テーマが一般的で、受講者の状況を問わない内容であれば、 そのほうが早く、費用も抑えられます。正直に申し上げると、当社にとっても手間はかかりません。 ただ、いただくご相談の多くは、そこでは解けません。 「管理職研修を」と伺って、実際に困っていたのは評価の運用だった——ということが起こります。 だから当社は、テーマを決める前に、何に困っているかを伺うところから始めます。

  • カリキュラムに貴社を合わせるのではなく、貴社の課題に合わせて組み立てます
  • 講師を手配して終わりにはしません。代表が企画から入り、資料をすり合わせ、実施後の振り返りまで担います。当日の立ち会いを含め、どこまで入るかはご相談のうえで決めます
  • 研修の日で終わらせず、現場で試す機会と振り返りまでを設計に含めます

研修設計の考え方を詳しく見る →

同じような課題をお持ちですか?

まずはお気軽にご相談ください

研修テーマ・受講者層・予算感など、どんな段階のご相談でも構いません。ご相談の時点で費用は発生しません。

はじめてのご依頼の方へ:ご相談から実施までの流れ選ばれる理由