Real Estate

不動産会社の営業の属人化を解消する研修

売れる人と売れない人の差が、個人の資質の話で終わってしまう。不動産の営業組織でよく伺うのはこの点です。ただ、差がつく場所はたいてい決まっています。反響が入ってから最初に何を確かめるか、追客をどこで切り上げるか、クロージングで何を持ち出すか。この3つを分けて見ていくと、「センス」に見えていたものが手順に落ちます。

この業界でよく伺う課題

営業が属人化していて、やり方が共有されない

成果を出している人ほど自分の型を言語化していません。「センス」で片づけられると、後に続く人が育ちません。

反響への対応が、担当者によってばらつく

同じ問い合わせでも、最初の連絡までの時間も、聞き出す内容も人によって違う。取りこぼしが起きても、原因が個人の力量の話で終わってしまいます。

ロールプレイングが続かない

できていない点を指摘する場になっていると、回数を重ねるほど気が重くなります。一度やめると再開のきっかけがないまま、いつのまにか消えています。

コンプライアンスの理解が人によって違う

重要事項説明や広告表示など、判断が分かれる場面で個人の解釈に委ねられている。トラブルになってから発覚します。

若手が定着しない

数字で評価される一方、育成の見取り図がない。何ができれば一人前なのかが示されないまま、離職していきます。

賃貸管理と売買で、必要な力が違う

同じ「営業研修」で括ると、どちらにも中途半端になります。扱う商材と顧客の意思決定が別物だからです。

私たちの進め方

1

成果を出している人の判断を、言葉にします

本人にとって当たり前になっている判断基準を、聞き取りによって表に出します。第三者が入るほうが進みます。

2

コンプライアンスを、判断の場面で扱います

条文の解説ではなく、実際に迷う場面を持ち込んで、どう判断するかを揃えます。

3

部門ごとに分けて設計します

賃貸管理・売買仲介・投資用など、扱う商材ごとに内容を変えます。まとめないほうが結果が出ます。

想定される進め方(モデルケース)

不動産会社からは、営業力の底上げとコンプライアンスの2つでご相談をいただくことが多くあります。
以下はこれまでのご支援でよくある流れをまとめたものです。実際の内容は、貴社の状況を伺ったうえで組み立てます。

  1. 1

    現状の伺い

    部門構成・評価の仕組み・直近で起きた困りごとを伺います。

  2. 2

    何を変えたいかの言語化

    売上を上げたいのか、ばらつきを減らしたいのか、離職を止めたいのか。打ち手が変わります。

  3. 3

    対象と範囲の設定

    全社一律ではなく、どの層から着手すると全体が動くかを決めます。

  4. 4

    実施

    実際の物件・顧客の場面を持ち込んだ演習を中心にします。

  5. 5

    定着の設計

    研修の日だけで終わらせないため、現場で試す機会と振り返りの場を組みます。

属人化に対して、実際に組むプログラム

「属人化を解消したい」というご相談は、どこで差がついているかによって打ち手が変わります。以下は組み合わせてお使いいただくことが多い形です。すべてを一度に行う必要はありません。

場面を分ける

反響対応・追客・クロージングを分けて扱う

ひとまとめに「営業研修」とすると、どの場面の問題なのかが見えなくなります。反響が入った直後・追客の途中・意思決定の場面では、必要な判断も、詰まる理由も別物です。まずどこで落ちているのかを、実際の案件の記録から特定します。

型をつくる

成果を出している人の手順を、言葉にして共有する

トップ営業への聞き取りから、本人が意識していない判断基準を引き出します。最初の連絡で何を確かめているのか、どの段階で見切っているのか。第三者が聞くほうが言語化は進みます。

演習で使う

続けられるロールプレイングに組み替える

ロープレが嫌われるのは、たいてい「詰められる場」になっているからです。できていないところを指摘して終わる形は、その日は反省が出ても、次から人が集まらなくなります。当社がお伝えしているのは、短く・気軽に・何度もできる形です。1回15分、場面はひとつだけ、見る点はひとつだけ。うまくいった場面を先に扱い、何が効いたのかを言葉にするところから始めます。

習慣にする

ロールプレイングが、続く仕組みとして残るようにする

研修の日だけ盛り上がって終わるのでは意味がありません。朝礼の5分に差し込む、案件の相談ついでに1本回す、といった日々の業務の中に置ける形にします。進行役の立て方、扱う場面の決め方、終わらせ方までを店長・チーフの方にお渡しし、外部が入らなくても回る状態を目指します(研修を社内で回せるようにする)。

管理職を変える

店長・営業マネジャーの案件レビューを立て直す

プレイヤーとして優秀な人が管理職になる構図は、不動産では特に強く出ます。数字の詰めではなく、案件の見立てを一緒に確かめる場に変えることを扱います。プレイングマネジャーの負荷と切り離せない論点です。

チームで持つ

個人営業から、チームで案件を持つ形への転換

案件を個人に紐づけたままだと、休めない・引き継げない・育たないが同時に起きます。情報の持ち方と評価の仕組みをどう変えるかまで含めて設計します。評価を変えずに運用だけ変えると元に戻ります(評価と育成の連動)。

仕組みで支える

記録と共有を、社内のツールで回るようにする

型を決めても、記録が個人のメモに残っていては共有されません。当社は研修だけでなく、業務の仕組みづくりも手がけています(DX・AI導入の実績)。既存システムを活かす形か、簡易なツールを新たに作る形かは、現状を伺ってから判断します。

よくいただくご依頼のかたち

トップ営業のやり方を、組織に広げたい

属人化の解消は、本人へのヒアリングから始まります。教える側の負担にならない形で進めます。

コンプライアンス研修が形式的になっている

受けた記録を残すための研修になっていないか。判断が分かれる実例を持ち込む形に変えます。

店長・マネジャーを育てたい

プレイヤーとして優秀な人が管理職になる構図は、不動産では特に強く出ます。役割の切り替えを扱います。

ロープレをやっているが、続かない・身についている実感がない

1回が長すぎることと、指摘する場になっていることがほとんどの原因です。短く区切り、うまくいった場面から扱う形に組み直します。

エースが辞めたら、案件ごと消える状態を変えたい

個人に紐づいた案件情報を、チームで持てる形にします。記録の仕組みと評価の両方を触らないと元に戻ります。

対応できるテーマ

  • 反響対応・追客・クロージングの型づくり
  • ロールプレイングの設計と社内展開
  • 営業マネジメント・店長育成
  • 個人営業からチーム営業への転換
  • コンプライアンス(判断が分かれる場面の共有)
  • ハラスメント対応
  • 若手の育成とOJT設計
  • 生成AIの活用(物件資料・問い合わせ対応・市場調査)
  • 評価と育成の連動

よくいただくご質問

宅地建物取引業法そのものの研修もお願いできますか。

法令の逐条解説は専門の機関のほうが適しています。当社がお引き受けするのは、法令を前提に「実際に迷う場面でどう判断するか」を組織で揃える部分です。

賃貸と売買、両方の部門があります。

分けて設計することをお勧めしています。扱う商材も顧客の意思決定も違うため、まとめると双方に中途半端になります。共通部分だけ合同にする形も可能です。

店舗が分散していて集まれません。

オンラインでの実施、店舗単位での実施、短時間に区切っての複数回実施のいずれにも対応しています。

ロールプレイングは社内でもやっています。外部に頼む意味はありますか。

続いているのであれば、それが一番です。ご相談をいただくのは、やろうと決めたのに続かない、という場合がほとんどです。原因は1回が重すぎることにあります。当社がお伝えしているのは、うまくやらせる方法ではなく、続く形にするためのやり方です。設計を組み直すところだけをお手伝いし、実施は社内に戻します。

ロープレは苦手意識を持つ社員が多いのですが。

指摘される場だと思われている限り、そうなります。まずできている場面を扱い、何が効いたのかを本人以外が言葉にするところから始めると、印象が変わります。順番の問題です。

反響対応だけを対象にできますか。

できます。むしろ範囲を絞ったほうが変化が見えます。反響が入ってから初回接触までを対象にすると、記録も取りやすく、効果の確認がしやすくなります。

個人営業からチーム営業に変えたいのですが、現場が抵抗しそうです。

評価の仕組みが個人成績のままだと、運用だけ変えても戻ります。抵抗というより、変える理由が本人にとって成立していない状態です。評価をどう扱うかを含めてご相談ください。

営業成績に直結しますか。

研修だけで数字が動くとは申し上げません。成果を出している人の判断を言語化して共有する、という中間の変化を狙います。そこが動けば数字はあとから付いてきます。

設計の考え方

不動産では、賃貸管理と売買で必要な力が別物です。 用意した内容をそのまま実施する形も選べます。テーマが一般的で、受講者の状況を問わない内容であれば、 そのほうが早く、費用も抑えられます。正直に申し上げると、当社にとっても手間はかかりません。 ただ、いただくご相談の多くは、そこでは解けません。 「管理職研修を」と伺って、実際に困っていたのは評価の運用だった——ということが起こります。 だから当社は、テーマを決める前に、何に困っているかを伺うところから始めます。

  • カリキュラムに貴社を合わせるのではなく、貴社の課題に合わせて組み立てます
  • 講師を手配して終わりにはしません。代表が企画から入り、資料をすり合わせ、実施後の振り返りまで担います。当日の立ち会いを含め、どこまで入るかはご相談のうえで決めます
  • 研修の日で終わらせず、現場で試す機会と振り返りまでを設計に含めます

研修設計の考え方を詳しく見る →

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